ホテル:ホーチミン「マジェスティック・サイゴン Hotel Majestic Saigon」

ベトナムと聞いて、どんな光景を思い浮かべるだろう。急速に発展を遂げる国の姿だろうか。それとも、世代によっては、ベトナム戦争といった歴史の影が脳裏をよぎるかもしれない。

近年、特にホーチミン市の発展ぶりは目を見張るものがある。コロナ前後で、見たことのないビルが次々と立ち上がり、その変化はまるで別の国に来たかのように感じさせるほどだ。目に映る景色は、ほんの数年前と比べてもすでに別世界だった。

どんな都市へ行っても同じように悩むだろうが、このホーチミンに滞在する際も同じように悩むのは宿泊先だ。無数のホテルがひしめき合い、その選択は容易ではない。どの都市でもホテル選びは重要だが、ホーチミンではその価格帯の広がりが特に際立っている。一泊数百円から数十万円に及ぶ幅広い選択肢があるため、価格に頼って選ぼうとすると、思わぬ落とし穴にはまることがある。値段が高いから安心だろうと飛びつくと、期待外れの宿に遭遇することがあるのだ。

さらに、どのエリアに宿泊するかも悩ましい問題だ。観光地に近い方が便利か、交通の便を優先すべきか。特に初めて訪れる都市では、その判断がさらに難しくなる。

だが、ホーチミンに訪れる際、失敗のない選択肢として、私が必ず選ぶホテルがある。それが「ホテル・マジェスティック・サイゴン」だ。サイゴンという名前であるが、もともとホーチミンはサイゴンという名前で呼ばれていた場所である。南ベトナムのサイゴン陥落の後の1976年にサイゴンからホーチミンに変更となった。

この「マジェスティック・サイゴン」には何度もお世話になっており、朝食、プール、ジム、屋上にあるバーまで、存分にその魅力を堪能してきた。だからこそ、自信を持って紹介できる。

そもそも、このホテルは、ベトナムがフランス統治下にあった時代に建てられたコロニアル建築で、今でもそのフランスの雰囲気を色濃く残している。ホテルの前には、サイゴン川が広がり、その美しい景色を楽しめるリバービューの部屋がある。もしこのホテルに宿泊するなら、少々値が張ってもこの「リバービュー」を選ぶことを強く勧めたい。以前、プールサイドの部屋にも泊まったが、マジェスティックの本当の良さはやはり川の眺めにある。booking comではお部屋の選択画面に「リバービュー」の表記があるので安心して選択してほしい。

朝食もまた、ここでの楽しみの一つだ。屋上のレストランで提供される朝食は質が高いほうである。室の低いものはおすすめしないがマジェスティックの朝食は質が高く、たとえ連泊が続いても毎日通える朝食である。屋上から眺めるホーチミンの街並みとともに一日の始まりを迎える贅沢。ここでは、その瞬間が特別なものに変わる。

マジェスティック・サイゴンはロケーション、価格、質、サービス全てにおいておすすめできるので是非ともホーチミンを訪れる際には選んでほしい。

画像) ホテル・マジェスティック・サイゴン公式より
リバーサイドからみたマジェスティックホテル。ホテルの前はホーチミン1の交通量を誇る。道路を横断するにも技が必要である。
booking comでは「コロニアルデラックス ダブルまたはツインルーム リバービュー」という名前のお部屋である。
所々の装飾品も非常に凝ったものが置かれている。
電話としては利用できなかったが所々に歴史を感じるものが置かれている。
マジェスティックからのリバービュー。ホテル前の大通りを見ているだけで時がすぎる。
夜のリバービュー。サイゴンの夜景を楽しめる。ホテルを出たすぐのところ公園がある。散歩にも最適である。
リバービューではないお部屋はこのような景色のお部屋となっている。個人的にはやはりリバービューの方が良い。
マジェスティックの歴史を物語る当時の写真が館内に飾られている。
朝食はホテルの屋上で街の風景を見ながら楽しめる。質も高く連泊でも安心。特にベトナムコーヒーは美味しかったので是非とも試してほしい。
ホテル内にはコロニアル建築を漂わせるインテリア。
屋上にあるバーも併設されている。夜景を見ながらカクテルなども楽しめる。そこまで値が張るメニューではないので安心して楽しめる。

マジェスティック・サイゴン公式 https://www.majesticsaigon.com/ja/

booking com https://www.booking.com/hotel/vn/majestic-saigon.ja.html

書いている人について
Go, Discoverを運営している小西裕太です。記事や写真などすべては私が書いて撮影したものです。私は金沢市を拠点にWeb制作などの仕事をしていますが、旅が大好きで、これまでにアジアやヨーロッパを中心に20数カ国を旅してきました。まだ訪れた国は決して多くはありませんが、その中で経験したことはどれも心に残るものばかりです。思わず笑ってしまうような出来事や、心が温かくなる瞬間。旅を通して感じたものを、いつか誰かと分かち合いたいとずっと思っていました。もしこのサイトを通じて、「旅に出てみたいな」と思ってくれる人が一人でも増えたら、それ以上に嬉しいことはありません。

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