【イスタンブール観光】空港から市内への交通ガイド・ブルーモスク・アヤソフィアを訪れる | ヨーロッパ2025#1

「Go, Discover」のヨーロッパ旅シリーズ『ヨーロッパ2025』としてまとめました。道中の動画をYouTubeで配信し、細かい旅の情報をWebで伝えようとまとめました。ヨーロッパ2025は

  • 1. トルコ・イスタンブール(アブダビ乗り換え)
  • 2. ギリシャ・アテネ(イスタンブール早朝出発→アテネお昼に到着)
  • 3. マルタ共和国(アテネの真夜中に出発→マルタ昼に到着)
  • 4. サンマリノ共和国(マルタ早朝出発→サンマリノ夕方到着)

の4カ国を訪れる内容となっています。それぞれの国で2つの内容に絞って動画はまとめてあります。

1つは「交通手段のわかりやすい案内」です。飛行機に慣れていれば乗り継いで空港までは辿り着けます。しかし、その先の空港から市内までの交通についてあまり詳しく書かれているものがありません。YouTubeでも空港到着→市内の紹介などのような動画も多く、もう少し詳しい情報が欲しい。でも、詳しすぎて複雑なのも困る。そんな自分自身の体験談も踏まえて記事や動画を作っています。

2つめは観光地の雰囲気です。探せば探すほどネガティブな情報が出てきたり、たいしたことではないのに騒いでアクセス数を稼ごうとしているような内容も多いのですが、それよりも観光地の雰囲気だけを伝えた方が有益だろうと思っています。単純に見てみたい。行ってみたい。そう思ってもらえれば良いかなと思います。

今回は「【イスタンブール観光】空港から市内への交通ガイド・ブルーモスク・アヤソフィアを訪れる | ヨーロッパ2025#1」と題して日本(金沢)→成田空港→アブダビ→イスタンブール空港(IST)→イスタンブール市内→ブルーモスク、アヤソフィアまでの内容をまとめたものです。

歴史と文化が交差する都市・イスタンブールの「空気感を感じる観光」。実用性と旅情の両方を動画と文章でお届けし、「私でも行けそう」そう思ってもらえれば本望です。

日本(金沢)から成田空港へ

羽田空港までであればもう迷わずに行ける人はほとんどだろう。なので、たいした説明は入れることはない。今回はエティハド(UAEの国営航空会社)に乗ってトルコまで。航空チケットは荷物23kgを含んで16万円(日本-トルコ往復)ほどで購入できた。バックパックだけで旅行する場合はもう少し安くとは思う。

チケットはSkyScanner経由で購入。Etihadの本家で購入しても良いが、たいして特典が変わらないので、最終的にTrip.comで購入。Trip.comはいままで結構避けてきたのだが場合によっては荷物の特典や利用回数などによってラウンジの利用も特典としてもらえるので、時によってはおすすめ。

さて、成田空港に到着したら時間があればラウンジの利用をおすすめです。成田空港で利用したのは「IASS Superior Lounge 希和 -NOA-」結構混雑しており予約が予めできるようであれば予約することもおすすめ。直接ラウンジへ行っても待ち時間は20分ほどだった。さすが日本。

成田空港のラウンジ一覧

成田からアブダビ経由でイスタンブールへ

成田から飛行機に乗ればもう身を任せれば、アブダビに到着する。10時間を超えるフライトなので少し気は重い。今回はEY801(A350-1000)のフライトだった。機内ではNHK Worldも見れたり、ヘッドフォンはBluetoothの利用もできるのでとても快適に過ごせるとは思う。食事も美味しいEtihad

乗り継ぎでよく問題になるのは「バゲージスルー」かどうかの問題。私は預け荷物をすることが減ったのであまり考えたことがないのだが、同じ航空会社同士の乗り継ぎであれば多くの場合はバゲージスルー(バックも自動で乗り継ぎ)してくれる。

バゲージスルーかどうかは様々な条件があるが、一般的に乗り継ぎ時間が

  • 乗り継ぎ時間の条件
  • 同じ空港での乗り継ぎ
  • 同じ日に乗り継ぐこと
  • バゲージスルー提携航空会社であること(乗り継ぎ飛行機が同じ会社であれば大丈夫)
  • 単一の航空券の旅程

バゲージスルーかどうかはTrip.comであればアプリ内に明確に表示されるので安心だ。上記の条件を確認した上で購入したチケット販売サービス、航空会社に問い合わせるのがベストです。

アブダビ空港では手荷物チェックはあります。これが結構適当だった。アブダビ空港の手荷物チェックは人員を削減のためにML/AIでの荷物チェックだった(ように思う)そのため、とりあえずブザーがなり、人がチェック、という仕組みのように感じた。そのため、とにかくブザーがなる。空港職員も「またか」感が出ていたのがとても印象的だった。

アブダビからイスタンブールまでのフライトは約6時間。夜の中東の風景が窓の外に広がる時間帯。

イスタンブール空港(IST)から市内へ:公共交通の使い方

イスタンブール空港はヨーロッパ側のISTとアジア側の空港SAW(サビハ・ギョクチェン)の2つがあるので少し注意が必要だ。Google Mapで検索するとヨーロッパ側の空港(IST)イスタンブール空港がヒットするので問題はないと思うが注意だけはしておいて欲しい。

イスタンブール空港到着後、入国審査、預け荷物の受け取りが終われば、空港内の案内表示は英語でも明瞭に示されている。「Exit」に沿って進み市内へ向けて移動。

空港のバス乗り場は地下(-2階)に位置し、エレベーターで降りる構造。私が初めてイスタンブール空港を訪れた時は地下にバス停があると知らず地下鉄で市内へ向かった。バスのほうが格段に楽なのでバスをお勧めする。

空港から市内中心部へはイスタンブール旧市街地の中心である「Aksaray(アクサライ)」行きのバスに乗る。Aksaray(アクサライ)行きのバスは12番乗り場から出発する。YouTubeの動画で詳しくわかりやすく説明したつもり。バスの行き先表示に「AKSARAY」と書かれていれば乗車可能。

空港地下の市内直通バスの支払いはバス乗車前にスタッフが対応してくれるので現金やカードも使えるが市内観光に必須となる「イスタンブールカード」を購入しておくことを強くお勧めする。このカードがないとバスにも鉄道にも乗れない。

イスタンブールカード:市内交通はこのカードが無いと移動不可

イスタンブールの交通機関を利用する上で必須なのが「イスタンブールカード」。これが無いを市内で移動できないと言っても良い。空港や主要駅にある自動券売機で購入でき、日本語表示も選択可能。初回はカード購入とチャージを同時に行う。

注意すべきは、クレジットカード決済に対応しているのはICチップ付きの物理カードのみで、タッチ決済専用カードは使用できない点。事前に確認しておくとよい。200〜300リラのチャージで2〜3日の移動には充分対応可能。

とにかくこのカードの購入がややこしい。自動販売機の前で立ち往生している人がほとんど。理由はいくつかある。私も相当格闘し、他の方のカード購入も手伝ったので色々と引っかかるポイントがわかる。

・クレジットカードはVisa / Masterカードのみ:
Amexなどのカードが利用できないためにカードが戻ってくることによる立ち往生

・カードはタッチ決済できるかと思いきや物理カードの挿入が求められる:タッチで決済したと思ったが何故か再度物理カードを求められるので二重払いなのでは無いかと疑問が湧く

・カード購入かチャージ?で悩む。:New cardを選んでカードを購入するのであるが、カード購入の場合はカード本体の料金とチャージする金額、さらに手数料(自販機の料金?)などが取られるために思った金額とは違った金額が表示されるので一瞬戸惑う

・空港に到着したばかりでトルコ・リラの金額変換が上手くできない:日本円で換算する場合はトルコ・リラの金額に3〜4をかける(2025年5月現在)300リラ=1300円ほど

このイスタンブールカードについては多くの人が解説しているのでそれらの動画などを参考にして欲しいが、現場で求められるのはアドリブ力。あまり動画で使い方を見たからと言ってもうまくいかない。

イスタンブールのホテル「Aprilis Hotel Istanbul」

旅で一番悩むのがホテルの場所どり。ホテルの清潔度など気にする方が多いと思うが、それ以上に大切なのはホテルの場所だ。今回、宿泊場所に選んだのは旧市街地の真ん中に位置する「Aprilis Hotel Istanbul」この場所を選んだのはイスタンブールの旧市街の観光地すべてに近かったため。ブルーモスク、アヤソフィア、グランドバザール。そして、トラムが近く交通の便に困ることがないだろうということからこのホテルにした。

ホテル選びでもう一つ大切なのはAirBnbにするか、booking comなどのOTAで予約するか、という問題である。これはチェックインの時間でどちらを使うか大きく変わる。飛行機の到着が遅くなる場合、空港からの移動が時間がかかる見込みがある場合、早朝、深夜の到着になる場合は間違いなくBooking comで24時間営業のフロントのあるホテルを利用して欲しい。AirBnbはホストの都合もあり24時間いつでも到着できるというわけではないことに気をつけて欲しい。ただし、融通がきくのもAirBnbであるということも覚えておいて欲しい。早朝のチェックインなど通常のホテルでは対応してくれないことも対応してくれるのはAirBnbだ。使い方次第ではあるがチェックイン時間が読めない場合はbooking comで24時間営業のフロントのあるホテルを選んで欲しい。

宿泊した「Aprilis Hotel Istanbul」はÇemberlitaş駅から徒歩2分という立地の良さに加え、トラムの走行音が聞こえる落ち着いた街角に位置している。ホテルの部屋はコンパクトながらも快適。

フロントの方がとても親切で自分の家に帰ったような心地よさだった。チェックインの時にイスタンブールのオプショナルツアーをすすめてくれるが、GetYourGuideなどで購入したほうが間違いなく安く同じ商品を購入することができる。また、このホテルには朝食もついてる。

スルタンアフメト・モスク(ブルーモスク)1617年完成

17世紀初頭、オスマン帝国が威信をかけて建てた「スルタンアフメト・モスク」。一般にはブルーモスクの名で知られているが完成は1617年で、お隣のアヤソフィアがあまりに古くその完成は537年と比較すると、その歴史は近代的にすら思える。とはいえ、この場所に400年も建ち続けていることになる。

内部に入った瞬間、空気が変わる。高くそびえるドームと、壁一面に張り巡らされた青いタイル。昼には天井からの光が静かに降り注ぎ、夜には建物全体が青のライトで包まれる。昼と夜で明らかに空気感が異なる建築はそう多くない。

このモスクがアヤソフィアの隣に建てられたのは宗教的な意味ではなく、「海上からの見え方」だと、通りすがりのガイドが教えてくれた。航海のランドマークとして配置されたという話は、トルコという国の都市計画の深さを感じさせる。現代でも、チャムルジャ・タワーのような新しい建築物が都市のシルエットを形成しており、過去と現在が同時に息づいている印象を受けた。

アヤソフィア 537年完成

6世紀に建てられたアヤソフィア。1500年にわたり、ビザンツからオスマン、そして現代までこの地に在り続ける空間は、ただの建築物ではない。宗教と政治、そして美の交差点に立つような存在。内部には、キリストのモザイクとイスラムの書が同時に存在している。その事実だけでもこの空間の特異性がわかる。静寂の中に礼拝の声が響き、イコン画の光と影が壁に浮かぶ。

入場には約5000円の料金がかかる。チケットは現場で買うとかなりの列に並ぶことになるのでGetYourGuideで購入。高い入場料であるが、それはこの空間の“時間的な重み”を知る対価としては価値あるものだと思う。

グランドバザール

観光の最後に向かったのは、宿からも近いイスタンブールの巨大市場のグランドバザール。とにかく絨毯屋が多いこと。観光客が絨毯が欲しい!と思ってもどうやって持って帰るんだ?fedEx?絨毯より送料の方が高い。まさかの手荷物?ビジネスにしようと思っても結局この送料と信頼の問題がある。街中を歩いているだけの観光客にそう簡単に売れるものではないように思う。だが、絨毯は美しかった。

さいごに

この記事の内容はいかがだったでしょうか?YouTubeと合わせて記事をご覧いただけるとよりイスタンブールが身近になり、自分にもいけるかも!って思ってもらえると嬉しいです。イスタンブールはヨーロッパとアジアのちょうど境目にある場所。その境目になっている海峡である「ボスポラス海峡」を境目に西側のヨーロッパサイド、東側のアジアサイド。地元の方と話していると自分はアジアサイドの出身だ、などとその海峡が今なお意味を持っていることに気が付きます。

その海峡から両サイドを眺めるとその歴史の重みを感じる。アヤソフィアは1500年もの間、同じ場所でその境目を目の当たりにし歴史の境目も経験している建物だ。キリスト教からイスラム教への改宗。オスマン帝国の滅亡。数多くの世界大戦。アヤソフィアは入場料は高いがやはり行く価値はある。

交通の情報も、観光地の雰囲気も、どちらも伝えたいと思ってまとめましたが、あくまで「これなら自分でも行けそう」と思ってもらえることが一番の目的です。ヨーロッパ2025はこのあとも、アテネ、マルタ、サンマリノと旅は続きます。それぞれの街でまた別の空気を感じながら、動画と記事でまとめていきますので、よければ引き続き見てもらえると嬉しいです。

書いている人について
Go, Discoverを運営している小西裕太です。記事や写真などすべては私が書いて撮影したものです。私は金沢市を拠点にWeb制作などの仕事をしていますが、旅が大好きで、これまでにアジアやヨーロッパを中心に20数カ国を旅してきました。まだ訪れた国は決して多くはありませんが、その中で経験したことはどれも心に残るものばかりです。思わず笑ってしまうような出来事や、心が温かくなる瞬間。旅を通して感じたものを、いつか誰かと分かち合いたいとずっと思っていました。もしこのサイトを通じて、「旅に出てみたいな」と思ってくれる人が一人でも増えたら、それ以上に嬉しいことはありません。

Articles

【イスタンブール観光】空港から市内への交通ガイド・ブルーモスク・アヤソフィアを訪れる | ヨーロッパ2025#1のサムネイル画像
ハノイの暗闇のサムネイル画像
タイの「カオニャオ・マムアン」のサムネイル画像
ホテル:ホーチミン「マジェスティック・サイゴン Hotel Majestic Saigon」のサムネイル画像
タイの深夜特急(From Hat Yai To Bangkok)のサムネイル画像
ホテル:バンコク「ルブワ Lebua at State Tower」のサムネイル画像
セブのビニール袋のサムネイル画像
スペインイビザ「Cafe Del Mar」のサムネイル画像
マニラの馬のサムネイル画像
マニラのバラのサムネイル画像
© 2025 YUTA KONISHI. ALL OF CONTENTS ARE COPYRIGHTED. YOU CAN NOT USE WITHOUT OUR PERMISSIONS.